
スプレッドシート上でChatGPTって使えないの?
アドオン使えば使うことができるよ

スプレッドシート編集していると、このスプレッドシート上でChatGPTに質問して何かやってくれないかな?って思いますよね。そこで今回はスプレッドシートからChatGPTを使う方法を書いていこうと思います。
記事の内容
- ChatGPTとスプレッドシートを連携させると何ができる?
- アドオンを使ってスプレッドシートとGPTを連携する
- よく使う活用パターン
- GPT for Sheets and Docksの使い方
- 使うAIモデルの選択方法
- まとめ
スプレッドシートをより効率的に使っていきたい方は参考にしてみてください。
スプレッドシートでChatGPT使っていきましょう

ChatGPTとスプレッドシートを連携させると何ができる?
ChatGPTをスプレッドシートから使うことで、以下のような作業が自動化できます。
- 長文の要約
- 日本語 ↔ 英語翻訳
- ブログタイトルやキャッチコピー生成
- レビューやアンケートの分析
- 自然な文章の自動生成
- ・・・
たとえば、レビュー一覧があるシートで「このレビューを要約して」と書くだけで、数秒後に簡潔な要約が表示されるようになります。
アドオンを使ってスプレッドシートとGPTを連携する
アドオンを使うのが手軽な方法です。コード不要・初心者でも安心。まずはアドオンを追加します。チャットGPTを使えるアドオンはいくつかありますね。
アドオン名 | 開発元 | 対応アプリ | 料金体系/無料枠 | 処理性能 | 主な機能用途 |
---|---|---|---|---|---|
GPT for Sheets™ and Docs™ | Talarian | Google Sheets/Docs/Excel/Word | 基本無料、消費課金(360プロンプト/分、最大30万行) (workspace.google.com, gptforwork.com) | ◎(列または行単位の一括処理が強力) | 翻訳・要約・編集・分類・画像解析など幅広く対応 |
GPT Workspace(旧 GPT for Google Workspace) | Qualtir等外部提供 | Google Sheets/Docs/Slides/Drive/Gmail | 無料/APIキー不要(プレミアム機能あり) | ◯(標準的だが大量処理には不向き) | 各種テキスト分析(日→英翻訳・要約・分類など) |
SheetGPT | SheetGPT社(個人主体) | Google Sheets | 100K語無料/月+$9〜19.99月額プラン | ◯(関数ベースで中量処理可能) | セル関数からの簡便な出力、画像生成も可能 (=GPTIMAGE ) |

色々あってどれがいいかわからないね
そうだね今回はGPT for Sheets and Docsを使っていくよ

検索してみるといくつかアドオンはあるけど、今回はGPT for Sheets and Docksを使っていきます。まずスプレッドシートを開いたら拡張機能からアドオンを選択。

アドオンを取得からgptと検索してみましょう。この中からGPT for Sheets and Docsをインストールです。

インストールが完了したら早速使ってみましょう。
GPT for Sheets and Docksの使い方
使い方としては、用意されている関数をセルに入力して使うっていう感じです。使える関数は以下の通りです。この中から目的に合ったものをセルに入力してやればOK。
GPT: セルからChatGPTにプロンプトを送信 GPT_TRANSLATE: セルの内容を翻訳 GPT_CLASSIFY: セルの内容を分類 GPT_EXTRACT: セルからデータを抽出 GPT_SUMMARIZE: セルの内容を要約 GPT_FORMAT: セルの内容をクリーニングまたは再フォーマット GPT_EDIT: スプレッドシートの内容を編集 GPT_TAG: セルにタグを適用 GPT_MATCH: 2列の値を一致させる GPT_SPLIT: セクション、段落、文章、顧客など、テキストを意味的に分割 GPT_LIST: 1列で複数の結果を取得(セルごとに1アイテム) GPT_WEB: Perplexityから回答を取得 GPT_VISION: 画像を分析または説明

なるほどセルにこれら入力してやればAIが実行してくれるのね
そういうことです関数の前には=を入れようね

実際に使ってみるとこんな感じです。

関数入れると自動でやってくれるのね
そうそう関数使えばいいだけ

これは=GPT_TRANSLATEで指定したセルの文言を英訳しているけど、他の関数を使えばそれ以外の様々なことをできます。
よく使う活用パターン
用途 | 入力例(プロンプト) | 出力のイメージ |
---|---|---|
翻訳 | =GPT_TRANSLATE(A2, "en") | 英文が返ってくる |
要約 | =GPT("要約:" & A2) | 簡潔な説明文 |
コピー生成 | =GPT("○○のキャッチコピーを5つ") | 広告に使えるコピー |
文法チェック | =GPT("以下の文を添削:" & A2) | 修正済みの英文 |
自然文変換 | =GPT("7月25日13時:Zoomミーティングと自然な予定文にして") | 「7月25日13時からZoomミーティングがあります」 |
これはあくまで一例だけど、普段ChatGPTに聞いているようなことを=GPTと入力することによってスプレッドシート上で行うことができますよ。
使うAIモデルを選択する
[拡張機能→GPT for Sheets and Docks→Open]と進むと右側に設定項目が出てきます。

Gpt functionsのタブを選択して、Model settingsから使用するモデルを選択することが可能。

使うことのできるモデルは色々あるので、気になったものがあればそれを選択してみるといいでしょう。

自分のAPI Keyを使って使うモデルを選択する
モデルの選択画面では用意されているモデルじゃなくて、自分でAPI Keyを設定して使うこともできます。これはAPI Keyを設定している画面だけど、こういう風に選べる項目が増える。


こっち使うと何が違うんだろう?
プライバシー強化なんかが挙げられていますね

APIキー対応:APIキーは必要ありませんが、独自のキーを使用して制御、プライバシー強化、追加モデルへのアクセスが可能です。
独自のAPIキーを使用する場合、当社はプロンプトや応答を保存しません。APIの使用は、AIプロバイダーとの利用規約に準拠します。
独自のキーを使っていればプロンプトや応答を保存しません。とあるのでそういったことを気にする方はAPI Keyを取得して設定して使うのもありですね。
独自のAPI Keyを設定してモデルを使う
自分でAPI Keyを設定して使う場合は、Set API keysから行うことができます。

Set API KeysをクリックするとそれぞれAPI Keyを設定することのできる画面が出てきます。

これで例えばOpenAI API keyを設定するとこんな感じ。

モデル選択の画面では使えるモデルが出てきましたね。あとは使いたいモデルを選択してやればOKです。


なるほどねプライバシーきにしたい場合はこっちね
そうだね設定してみるといいよ

API Keyの取得方法
モデルは色々あるので、取得方法は使うものによって変わるけどOpenAIのAPI Keyならhttps://platform.openai.com/settings/organization/api-keysから行うことができます。
Create new secret keyをクリック。

Nameには管理しやすそうな好きな名前を入力。

Create secret keyをクリックするとkeyが生成されるのでCopyをクリックしてコピーします。

コピーしたものをOpenAI API Keyに設定します。

あとはモデル選択で自分が使いたいモデルを選択してやれば完了です。

無料ではずっと使い続けることはできない
残念ながら無料でずっと使い続けることはできません。Billingっていうところから確認できるのですが、Balanceが0になると使えません。

使用量ベースの料金に関するよくある質問に料金に関して書かれているので、詳しく知りたい人は見てみるといいと思います。
料金を抑えるためには、自分でAPI Keyを設定したほうが良さそう
コスト見積もりツールがあるので、そこで試してみると自分でAPI Keyを設定して使った方が料金が安くなりますね。

自分でAPI Keyを取得して設定できる方はそっちの方が良いかもしれません。ただAPIの使用量もあるので、その辺りは調べた方が良いですね思ったより高いとかあるかもしれないので。使うモデルによっても変わるので、安いモデル使ってもいいですね。
まとめ:AIを身近なスプレッドシートで活用しよう!
スプレッドシートからChatGPTを使えば、ちょっとした作業の効率が格段にアップします。エンジニアでなくても、拡張機能を入れるだけでAI活用が始められる時代です。まずは「GPT for Sheets」から試して、普段のスプレッドシート作業を効率よく行っていきましょう。